株式会社アルファシステムズは平成19年10月16日、社団法人日本テレワーク協会より、第8回テレワーク推進賞(主催:社団法人日本テレワーク協会)のテレワークを自ら実施・推進している企業・団体の部門におきまして奨励賞を受賞いたしました。
テレワークの実施内容(1/2)
1.導入したテレワークの名称
情報漏えいに効く、人材不足にも効く、テレワーク専用ソフトウェアalpha Teleworker
2.テレワークの対象部門、対象人数
事業本部の管理職および製品販売本部の営業職
3.テレワーク導入に至る経緯・ねらい・目的
弊社の主な業務はソフトウェアの受託開発であり、顧客先に常駐しておこなう受託業務もあります。 顧客の事務所は首都圏に多くありますが、常駐する管理職社員は勤怠管理等の社内業務に関してその都度自社へ戻っており、かねてからその非効率性について指摘する声がありました。
そこで、これまでのソフトウェア開発で培ってきたノウハウを活かし、研究開発部門、 情報システム部門、情報セキュリティ部門が協力し、リモートアクセスシステムの開発、およびテレワークの導入をすすめました。
- 2005年 9月:
遠隔から社内PCを操作可能なリモートアクセスシステムの試行運用開始 - 2007年 2月:
クライアント側で利用するソフトウェアをCD起動型に変更し、セキュリティ面を強化した「alpha Teleworker」を開発、部長以上の社員に試験運用を開始 - 2007年 4月:
テレワーク専用ソフトウェア「alpha Teleworker」を発表、販売開始本格運用開始 - 2007年 6月:
「alpha Teleworker」の利用者を係長以上の社員および営業部員に拡大
4.テレワーク制度の内容
(1) 承認方法
テレワーク利用者本人が所属上司へ利用の申請をおこない、所属部長の承認後に規定の申請書を情報セキュリティ部門へ提出することで利用できます。
(2) 実施頻度
利用回数、頻度に制限はなし。
(3) 勤務場所
自宅、外出先、出張先など社外。
(4) 勤務時間管理、評価
能力、役割、成果について評価する制度を導入しているため、影響なし。
5.テレワークの推進体制
(1) テレワーク実施体制
テレワークは、仕組み作りから運用管理まで制度とシステムの両面が連携して進める必要があると考え、社内の情報セキュリティ部門とシステム運用部門が連携した運用体制を採用しています。
- 制度運用:
経営監査本部 情報セキュリティ推進室 - システム運用:
経営企画本部 技術推進部
(2) トップのかかわり
経営判断に基づき、緊急な顧客への対応、および社外勤務者の働きやすい環境作りの施策として積極的に推進しています。
(3) 社内教育制度
- 利用時の遵守事項については、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の運用マニュアルの一部として「シンクライアント方式利用ガイドライン」を策定し周知しています。
- 利用方法については、「利用マニュアル」を配付して周知し、不明点等については、問い合わせ窓口を設置し対応しています。
(4) 周知徹底方法
情報セキュリティ部門より、各部署の部長以上が出席する管理職会で「シンクライアント方式ガイドライン」に関する説明をおこない、後日、メールにて周知を行いました。
(5) 運用状況の監理
情報セキュリティの内部監査にて、利用ルールの遵守状況の確認や適用推進を実施しています。
6.テレワークを実施するうえでの環境について
当社のこれまで培ったソフトウェア開発のノウハウを活かして、「画面転送型」のシンクライアントシステムを自社開発して導入しました。
<オフィス環境の変化>
新たな設備の導入はありません。
<情報インフラの整理>
専用の認証ゲートウェイサーバを社外のデータセンタに配置することで、ある拠点で停電やネットワーク障害が起きた場合でも他の拠点ではテレワークの運用が可能になりました。 社外から接続するクライアントPCへソフトウェアのインストール等の作業は不要です。
<情報セキュリティについて>
導入したシステムは以下のセキュリティ対策を設けています。
@ 情報流出防止
A ウイルス対策
B 不正アクセス防止
C なりすまし防止
詳細は7項で述べます。
※本記事は2007年8月に第8回テレワーク推進賞に応募した内容です。