第9回テレワーク推進賞 実施の内容(1/3)

第9回テレワーク推進賞 奨励賞受賞

株式会社アルファシステムズは平成20年9月18日、社団法人日本テレワーク協会より、第9回テレワーク推進賞(主催:社団法人日本テレワーク協会)のツール開発の部門におきまして奨励賞を受賞いたしました。選考理由として、『情報漏えい対策のためのテレワーク専用ソフトを開発し、シンクライアントによるリモートアクセスのシステムを構築した点と、測定効果を公表している点』について評価をいただきました。

昨年度に続き、2年連続の奨励賞受賞となります。

1.テレワークの名称またはコンセプト名

情報漏えい対策のためのリモートアクセスシステム『alpha Teleworker 2008』

2.実施内容および実施対象部門・対象人数、または支援内容・対象人数

管理職(係長以上)および製品販売本部の営業職(計100名、2008年7月31日現在)

3.導入の経緯・目的

当社の主要業務はソフトウェアの受託開発であり、顧客先に常駐しておこなう受託業務が大半を占めています。顧客の事務所は首都圏に多くありますが、常駐する管理職社員は勤怠管理等の社内業務に関してその都度自社へ戻っており、かねてから非効率性について指摘が挙がっていました。

そこで、リモートアクセスを使用したメールの送受信やイントラネットへのアクセス手段を 構築しましたが、社内データを社外で見るのは、情報漏えいの懸念がありました。 そこで研究開発部門は、画面転送型のリモートアクセス方式の研究開発を進め、情報漏えいに強いシステムを検討しました。またシステムの信頼性を確保するために、システム運用部門、情報セキュリティ部門が協力し、テレワークの試験導入を進めました。

社内導入への経緯は以下の通りです。

  • 2005年 9月:遠隔から社内PCを操作可能なリモートアクセスシステムの試行運用開始
  • 2007年 2月:クライアント側で利用するソフトウェアをCD起動型に変更し、セキュリティ面を強化した「alpha Teleworker」を開発、部長以上の社員に試験運用を開始
  • 2007年 4月:テレワーク専用ソフトウェア「alpha Teleworker」を発表、販売開始。また、正式に社内運用の開始。
  • 2007年 6月:「alpha Teleworker」の利用者を係長以上の社員および営業部員に拡大
  • 2007年 10月:モバイルワーカーに対応するためキャリアのモバイルカードに対応し、「alpha Teleworker 2008」を発表、販売開始。

4.推進体制

  1. 承認方法
    テレワーク利用者本人が所属上司へ利用の申請をおこない、所属部長の承認後に規定の申請書を情報セキュリティ部門へ提出することで利用できます。
  2. 実施頻度
    利用回数、頻度に制限はなし。
  3. 勤務場所
    自宅、外出先、顧客先、出張先など社外。
  4. 勤務時間管理、評価
    能力、役割、成果について評価する制度を導入しているため、影響なし。

5.運用制度

  1. テレワーク実施体制
    テレワークは、仕組み作りから運用管理まで制度とシステムの両面が連携して進める必要があると考え、社内の情報セキュリティ部門とシステム運用部門が連携した運用体制を採用しています。
    ・制度運用:経営監査本部 情報セキュリティ推進室
    ・システム運用:経営企画本部 技術推進部
  2. トップのかかわり
    経営判断に基づき、顧客への緊急な対応、および社外勤務者の働きやすい環境作りの施策として積極的に推進しています。
  3. 社内教育制度
    ・利用時の遵守事項については、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の運用
    マニュアルの一部として「シンクライアント方式利用ガイドライン」を策定し周知しています。利用方法については、「利用マニュアル」を配付して周知し、不明点等については、問い合わせ窓口を設置し対応しています。
  4. 周知徹底方法
    情報セキュリティ部門より、各部署の部長以上が出席する管理職会で「シンクライアント 方式ガイドライン」に関する説明をおこない、後日、メールにて周知をおこないました。
  5. 運用状況の監理
    情報セキュリティの内部監査にて、利用ルールの遵守状況の確認や適用推進を実施しています。

次のページへ テレワークの実施内容 1 / 2 / 3

※本記事は2008年7月に第9回テレワーク推進賞に応募した内容です。