第9回テレワーク推進賞 実施の内容(3/3)

8.具体的効果

採算性について

テレワーカーを利用している管理職に「アルファテレワーカーを利用して、どのくらいの 経済効果が得られると感じているか」という採算性についてアンケートをおこなった結果、 合計で『年間1人当たり60万円の経済効果が見込める』と算出することができました。

以下、アンケートの回答から代表的なパターンを示します。

  1. 移動時間の削減:約4.2万円
  2. ビジネススピード:約8.6万円
  3. ワーク・ライフバランス:約2.2万円

成長性について

『移動時間の削減』以外にも、 『急な家族(本人)の体調不良時にもメールの確認をおこなうことができた』、 『緊急時の迅速なお客様対応が当社の評価につながり、顧客満足度が向上した』という顧客満足度につながる意見が寄せられました。また、『在宅勤務により時間を有効活用できるようになり、家族との時間が増えた』、『作業時間の自由度が高まるのが良い』という意見を頂き、ワークライフバランスの向上が認められました。

9. 今後の計画

アルファテレワーカー利用者に対して、「alpha Teleworker の改善要望」を聞いたところ、起動速度の改善について半数以上の意見が寄せられ、次いで一般社員への利用者の拡大が多くあげられました。

一般社員が利用する場合、機能面ではテレワーク時間の監視をするための利用時間監視機能や、仕事をしすぎないように制限する利用時間制限機能などログ管理についての機能が必要となると考えます。今後は、より早く起動できるシステム(現状80秒で起動)に改良し、利用時間監視ができるログ管理機能について開発をおこなう予定です。

alpha Teleworkerで利用しているアプリケーションは何ですか?
図 6 alpha Teleworker の改善要望

今後も利用者へのアンケートやヒアリングを定期的におこない、要望や問題点があれば 随時解決するなど、モバイルワークを中心としたテレワークによる業務支援を推進していきます。

また、当社のテレワーク導入・運用のノウハウを『alpha Teleworker』Webサイトで公開し、導入を検討中の企業への情報提供や提案を積極的におこなって参ります。

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※本記事は2008年7月に第9回テレワーク推進賞に応募した内容です。