V-Bootのシステム構成例と各サーバの役割
シングルサーバ構成
マルチサーバ構成
各サーバの役割
V-Bootサーバ(VBMサーバ)

クライアント数約500台まで1台のシングルサーバ構成可
約500台を超える場合2台のマルチサーバ構成を推奨

システム管理機能、イメージ配信、障害監視、DHCPサーバ機能
V-Bootサーバ(IOサーバ)

クライアント数が1,000台を超える場合、約500台ごとに1台追加を推奨

イメージ配信
ファイルサーバ

マルチサーバ構成の場合に必要

イメージ格納
PC教室利用状況表示システムサーバ

PC教室利用状況表示機能を使う場合に必要

PC教室利用状況表示機能
リモートデスクトップ接続コントローラサーバ

リモートデスクトップ接続コントローラ機能を使う場合に必要

リモートデスクトップ接続コントローラ機能
WoL中継機

データセンターやクラウド環境などにサーバを置いた場合に、サーバとクライアント間でWoLパケット(ディレクテッドブロードキャスト)の通信ができない場合に利用

WoL中継機能
V-Bootの動作環境
過去の動作環境は『V-Boot過去バージョンの動作環境』をご確認ください。
Ver.3.4.16
V-Bootサーバ(VBMサーバ)
(シングルサーバ構成時1台/マルチサーバ構成時2台)
V-Bootシステムを管理するサーバです。冗長化の必要性の有無やクライアント台数により必要台数が変わります。
項目 必須 推奨 備考
CPU 4コア以上のx64アーキテクチャ対応CPU 4コア以上のIntel Xeon/AMD EPYC 等のサーバ向けCPU 64bitプロセッサ必須
メモリ 16GB以上 24GB以上 -
ストレージ
  • 論理セクタサイズ 512n/512e に対応
  • SAS NL HDDクラス以上のストレージ
  • 目安としてランダムアクセス性能 100IOPS 以上,シーケンシャル性能 100MB/s 以上

  • 論理セクタサイズ 512n/512e に対応
  • SAS 10krpm HDDクラス以上
  • ライトバックモードをサポートしたSAS/RAIDコントローラー

    目安としてランダムアクセス性能 150IOPS 以上,シーケンシャル性能 150MB/s 以上

  • 論理セクタサイズ 4kn は利用不可
  • 容量は別途お問合せいただきサイジングが必要
ネットワーク
  • サービス側:1GbE以上
  • バックエンド側:1GbE以上
  • サービス側:1GbEx4(チーミング)または5GbE以上
  • バックエンド側:1GbEx4(チーミング)または5GbE以上
シングルサーバ構成ではバックエンド側不要
対応 OS Windows Server 2016 / 2019 / 2022 / 2025 Standard / Datacenter どちらも可
その他
  • DHCP サーバ機能を利用する場合は、本サーバへ DHCP リレーを設定してください

    DHCPサーバ機能はWindowsServerのDHCPサーバ機能を利用しています

  • Microsoft Hyper-V、VMware ESXi、Nutanix AHVベースの仮想環境/クラウドでの実績があります
    • Azure / AzureStack環境ではシングルサーバ構成のみの対応となり、マルチサーバ構成での構築はできません
    • クラウドサービスでは容量拡張が容易なため、初期はストレージ容量を少なく確保し、状況に応じて段階的に容量を増やす運用も可能です
V-Bootサーバ(IOサーバ)
(マルチサーバ構成時に0〜30台
クライアント台数が多い(1000台以上が目安)場合に、イメージ配信を分散するためのサーバです。

クライアント台数に応じて変動します。必要台数についてはお問合せください。

項目 必須 推奨 備考
CPU 4コア以上のx64アーキテクチャ対応CPU 4コア以上のIntel Xeon/AMD EPYC 等のサーバ向けCPU 64bitプロセッサ必須
メモリ 16 GB 以上 -
ストレージ 100GB以上 100GB以上のSASハードディスクやSSD -
ネットワーク
  • サービス側:1GbE以上
  • バックエンド側:1GbE以上
  • サービス側:1GbEx4(チーミング)または5GbE以上
  • バックエンド側:1GbEx4(チーミング)または5GbE以上
-
対応 OS Windows Server 2016 / 2019 / 2022 / 2025 Standard / Datacenter どちらも可
その他
  • Microsoft Hyper-V、VMware ESXi、Nutanix AHVベースの仮想環境/クラウドでの実績があります
    • Azure / AzureStack環境ではシングルサーバ構成のみとなるため、IOサーバは追加できません
ファイルサーバ
(マルチサーバ構成時に1台)
イメージを保存するために利用するファイルサーバです。Windowsファイル共有(SMB3以上)を提供できればアプライアンスやLinuxOSでも問題ありません。
項目 必須 推奨 備考
ストレージ
  • 論理セクタサイズ 512n/512e に対応
  • NL SAS HDDクラス以上のストレージ
  • 目安としてランダムアクセス性能 100IOPS 以上,シーケンシャル性能 100MB/s 以上

  • 論理セクタサイズ 512n/512e に対応
  • SAS 10krpm HDDクラス以上のストレージ
  • ライトバックモードをサポートしたSAS/RAIDコントローラーもしくはアプライアンス

    目安としてランダムアクセス性能 150IOPS 以上,シーケンシャル性能 150MB/s 以上

  • 論理セクタサイズ 4kn は利用不可
  • 容量は別途お問合せいただきサイジングが必要
ネットワーク
  • サービス側:特に不要
  • バックエンド側:1GbE以上
  • サービス側:特に不要
  • バックエンド側:1GbEx4(チーミング)または5GbE以上
-
対応 OS Windowsファイル共有(SMB3以上)を提供可能なOSまたはアプライアンス -
プロトコル Windowsファイル共有(SMB3以上)

ハードリンクのサポートが必須

-
その他
  • 統合ファイルストレージを利用する場合は専用の領域(LUN等)を設定することを推奨します
  • NetApp社のストレージで利用可能な重複排除機能と併用可能です
  • クラウド上に構成する場合、AzureFilesやAmazon S3等のCIFSストレージはハードリンクに対応していないため利用できません
    • ハードリンクの対応有無は各クラウドのドキュメントを参照ください
    • クラウドサービスでは容量拡張が容易なため、初期は容量を少なく確保し、状況に応じて段階的に容量を増やす運用も可能です
PC教室利用状況表示システムサーバ
PC教室利用状況表示機能を使用する場合に必要となるサーバです。
項目 必須 推奨 備考
CPU 4コア以上のx64アーキテクチャ対応CPU 4コア以上のIntel Xeon/AMD EPYC 等のサーバ向けCPU 64bitプロセッサ必須
メモリ 8GB 以上 -
ストレージ 300GB以上 -
ネットワーク 1GbE 以上 -
対応 OS Windows Server 2016 / 2019 / 2022 / 2025 Standard / Datacenter どちらも可
その他
  • Microsoft Hyper-V、VMware ESXi、Nutanix AHVベースの仮想環境/クラウドでの実績があります
  • V-Bootサーバ(VBMサーバ),V-Bootサーバ(IOサーバ)にPC教室利用状況表示システムをインストールすることはできません
  • V-Bootサーバ(VBMサーバ)と定期的に通信を行うため、V-Bootサーバ(VBMサーバ)と正常に通信できる環境が必要です
  • インターネット経由等でPC教室利用状況表示システムを利用するには、インターネット側から必要な通信を行えるようネットワーク側の設定が必要です
リモートデスクトップ接続コントローラサーバ
リモートデスクトップ接続コントローラ機能を使用する場合に必要となるサーバです。
項目 必須 推奨 備考
CPU 4コア以上のx64アーキテクチャ対応 CPU 4コア以上のIntel Xeon/AMD EPYC 等のサーバ向け CPU 64 bitプロセッサ必須
メモリ 16GB 以上 -
ストレージ 空き容量30GB以上 -
ネットワーク 1GbE 以上

1接続あたり約1~5Mbpsの帯域を目安に同時利用台数に応じたネットワーク構成・帯域が必要

-
対応 OS Red Hat Enterprise Linux Server 9(64bit), AlmaLinux 9 RedHat系以外はサポート外
その他
  • Microsoft Hyper-V、VMware ESXi、Nutanix AHVベースの仮想環境/クラウドでの実績があります
  • サーバ1台当たり最大500接続が目安です。同時接続数を増やす場合は本サーバの台数を増やすことを検討ください
    • 冗長機能や負荷分散機能は有しませんので、サーバごとの接続可能教室を分ける等の設定が必要です
  • V-Bootサーバおよびクライアント、設定によりPC教室利用状況表示システムサーバと通信を行うため、正常に通信できる環境が必要です
  • インターネット経由等でリモートデスクトップ接続コントローラを利用するには、インターネット側から必要な通信を行えるようネットワーク側の設定が必要です
  • アプリケーションやWindows OSのライセンスによってはリモート利用の制限がある場合があるため、各ベンダへ利用可否の確認が必要です
WoL中継機
V-Bootサーバからクライアントセグメントに対しディレクテッドブロードキャストの通信ができない場合に、クライアントセグメントもしくはクライアントにディレクテッドブロードキャスト通信可能なセグメントに設置することでWake-on-LANによる電源ONを可能にする機器です。
項目 要件 備考
CPU OSの要件に準じる -
メモリ OSの要件に準じる -
ストレージ OSの要件に準じる -
ネットワーク 100MbEx1 以上 -
対応 OS Debian または Ubuntu -
その他
  • 対応アプライアンスとして、Armadillo-640 の利用を推奨
  • 仮想サーバ等での構築も可能です
クライアント端末
V-Bootで管理する端末です。
項目 必須 推奨 備考
CPU Intel/AMDのx64 アーキテクチャ対応 CPU 利用するOS/アプリケーションの推奨CPU ARM系CPUには未対応
メモリ 8GB 以上 利用するOS/アプリケーションの推奨容量 -
グラフィックス 利用するOS/アプリケーションの推奨グラフィックス -
ストレージ
  • 論理セクタサイズ 512n/512e に対応
  • SSD 250GB以上
  • 論理セクタサイズ 512n/512e に対応
  • SSD 500GB以上
利用するイメージ・イメージ数によって別途お問合せいただきサイジングが必要です。
有線ネットワーク
  • 1GbE以上
  • 1GbE以上
  • Wake-on-LANおよびPXEブートに対応
  • vPro対応

    vProによる電源管理を利用する場合

  • 内蔵NIC、USB NICどちらも対応
  • AMD Proによる電源管理には未対応
無線ネットワーク -
  • Wi-Fi5(802.11ac Wave 2)以上

    無線LANによるイメージ配信を利用する場合

  • vPro対応

    vProによる電源管理を利用する場合

  • AMD Proによる電源管理には未対応
対応 OS
  • Windows 11 [ 22H2 / 23H2 / 24H2 ](64bit)

    24H2以降は、V-Boot3.4.14以降が必要

  • Windows 10 [ 22H2 ](64bit)
  • Red Hat Enterprise Linux 9 と互換性のあるOS(64bit)

    動作確認済み:AlmaLinux OS, CentOS Stream

  • Ubuntu 22.04 / 24.04(64bit)
  • WindowsはIoTを除く各エディションに対応
  • LinuxについてはGUIのインストールが必要
その他
  • BIOS端末は未対応
  • セキュアブートキーのカスタマイズが可能なUEFIが必須
  • Microsoft Windows及びMicrosoft Officeのライセンス認証のため、KMS認証またはADBA認証の環境が必要です。
  • 端末は事前の動作検証が必要です。動作検証につきましては動作検証の案内をご確認の上お問合せください。

    動作検証済み機種については動作確認済み機種一覧を参照ください

  • 仮想マシンをクライアントとして利用する場合VMware ESXiベースの仮想マシンのみ利用可能です
    • Microsoft Hyper-V、Nutanix AHV、LinuxKVMベースの仮想マシンは利用できません
ネイティブクライアント端末
V-Bootのエージェントソフトウェアをインストールし、V-Bootの備える端末管理機能のみを利用する端末です。
項目 必須 推奨 備考
CPU
  • Windows/Linux
    • Intel/AMDのx64アーキテクチャ対応CPU
  • Mac
    • Apple MシリーズCPUまたはIntel CPU
利用するOS/アプリケーションの推奨CPU -
メモリ 8GB 以上 利用するOS/アプリケーションの推奨容量 -
グラフィックス 利用するOS/アプリケーションの推奨グラフィックス -
ストレージ 空き容量1GB以上 -
ネットワーク
  • V-Bootサーバと通信できる環境
  • V-Bootサーバと通信できる環境
  • Wake-on-LAN対応

    WoLによる電源管理を利用する場合

  • vPro対応

    vProによる電源管理を利用する場合

  • MacではWoLを利用した電源管理には未対応
  • AMD Proによる電源管理には未対応
対応 OS
  • Windows 11 [ 22H2 / 23H2 / 24H2 ](64bit)
  • Windows 10 [ 22H2 ](64bit)
  • Red Hat Enterprise Linux 9 と互換性のあるOS(64bit)

    動作確認済み:AlmaLinux OS, CentOS Stream

  • Ubuntu 22.04 / 24.04(64bit)
  • macOS 13.x(Ventura) / 14.x(Sonoma) / 15.x(Sequoia)
-
その他
  • ご利用するOSにより利用可能な機能が異なります。
その他環境
V-Bootをご利用いただくために用意いただく必要がある環境です。
Active Directory
  • Windowsイメージを利用する場合ユーザー認証および端末管理、ライセンス認証用に用意することを推奨
  • 一部機能はActiveDirectoryがない場合動作しません
KMSホスト
  • WindowsイメージをKMSでライセンス認証にする場合に必要
LDAPサーバ
  • Linuxイメージを利用する場合ユーザ認証用に用意することを推奨
IDプロバイダー(IdP)
  • リモートデスクトップ接続コントローラサーバでシングルサインオンを利用する場合に必要
  • SAML2.0のIdPが利用可能です
DHCPサーバ
  • PXEブートに対応したDHCPサーバ必須
    • V-Bootサーバ(VBMサーバ)をDHCPサーバとして利用することを推奨
    • V-Bootサーバ(VBMサーバ)以外のサーバをDHCPサーバとして利用する場合、PXEブート用のオプション(Option66,67)の設定が必要
ネットワーク
  • IPv4環境必須。なお、クライアントでのIPv6の利用は可能です。
  • 有線LAN必須
    • サーバ-クライアント間で100Mbps以上、1Gbps以上推奨
    • サーバ-クライアント間でマルチキャスト通信可能な環境を推奨
    • WoL利用時サーバ-クライアント間でディレクテッドブロードキャストの転送対応必須
  • 無線LANによるイメージ配信を行う場合、Wi-Fi4(802.11n)以上、Wi-Fi5(802.11ac Wave 2)以上推奨

ネットワークの要件を満たさなくてもご利用可能ですが、性能の低下や機能制限等が発生する可能性があります。

詳細なネットワーク要件についてはお問合せください

バックアップシステム
  • ブロックレベルでバックアップを取得可能なシステム/ソフトウェアを推奨

    V-Bootサーバ(VBMサーバ)またはファイルサーバに保存されるイメージファイルは単一のファイルとして記録されるため、ファイルレベルのバックアップでは差分が多くなります。

UPS
  • マルチサーバ構成でUPSを利用する場合、起動順・終了順に注意
    起動順:NW機器 -> 共有ファイルサーバ -> V-Bootサーバ(VBMサーバ)(2台同時) -> V-Bootサーバ(IOサーバ)
    終了順:V-Bootサーバ(IOサーバ) -> V-Bootサーバ(VBMサーバ)(2台同時) -> 共有ファイルサーバ -> NW機器
  • システム全体のシャットダウンにかかる時間(10分程度)持つ容量