V-Bootのシステム構成例と各サーバの役割
シングルサーバ構成
マルチサーバ構成
各サーバの役割
V-Bootサーバ(VBMサーバ)

クライアント数500台まで1台、501台以上で2台

システム管理機能、イメージ配信、障害監視、DHCPサーバ機能
V-Bootサーバ(IOサーバ)

クライアント数1001台以上で必要

イメージ配信
ファイルサーバ

マルチサーバ構成の場合に必要

イメージ格納
PC教室利用状況表示システムサーバ

必要な場合

PC教室利用状況表示機能
リモートデスクトップコントローラサーバ

必要な場合

リモートデスクトップコントローラ機能
V-Bootの動作環境
過去の動作環境は『V-Boot過去バージョンの動作環境』をご確認ください。
Ver.3.4.12
V-Bootサーバ(VBMサーバ)
(シングルサーバ構成時1台/マルチサーバ構成時2台)
V-Bootシステムを管理するサーバです。冗長化の必要性の有無やクライアント台数により必要台数が変わります。
CPU Intel Xeon プロセッサ 4コア以上
メモリ 最低16GB以上、24GB以上推奨
ストレージ
  • シングルサーバ構成時、論理セクタサイズが512バイト(512nまたは512e対応)のストレージ
    • 論理セクタサイズが4kバイト(4kネイティブ)のストレージは利用不可
  • ランダムアクセス性能の高いストレージ
    • RAID使用時はハードウェアRAID(ライトバックキャッシュ対応)を強く推奨
    • 10000rpm以上のSASハードディスクやSSDの利用を推奨
  • 容量についてはクライアント台数やイメージ数等で変動しますのでお問い合わせください。
ネットワーク
  • サービス側  :1Gbps以上、4Gbps以上推奨
  • バックエンド側:1Gbps以上、4Gbps以上推奨

    シングルサーバ構成の場合はバックエンド側は不要です。

対応OS Windows Server 2016 Standard
Windows Server 2019 Standard
Windows Server 2022 Standard
その他
  • 仮想サーバとして構築実績のある仮想化ソフトウェアは以下の通りです。
    • Microsoft Hyper-V
    • VMware vSphere
  • V-Bootサーバ(VBMサーバ)をDHCPサーバとして利用する場合は、本サーバにDHCPリレーを向ける必要があります。
V-Bootサーバ(IOサーバ)
(マルチサーバ構成時に0〜30台
クライアント台数が多い場合に、イメージ配信を分散するためのサーバです。

クライアント台数に応じて変動します。必要台数についてはお問い合わせください。

CPU Intel Xeon プロセッサ 4コア以上
メモリ 16GB以上
ストレージ
  • SASハードディスクやSSDの利用を推奨
  • 100GB以上
ネットワーク
  • サービス側  :1Gbps以上、4Gbps以上推奨
  • バックエンド側:1Gbps以上、4Gbps以上推奨
対応OS Windows Server 2016 Standard
Windows Server 2019 Standard
Windows Server 2022 Standard
その他 仮想サーバとして構築実績のある仮想化ソフトウェアは以下の通りです。
  • Microsoft Hyper-V
  • VMware vSphere
ファイルサーバ
(マルチサーバ構成時に1台)
イメージを保存するために利用するファイルサーバです。
ストレージ
  • 論理セクタサイズが512バイト(512nまたは512e対応)のストレージ
    • 論理セクタサイズが4kバイト(4kネイティブ)のストレージは利用不可
  • ランダムアクセス性能の高いストレージ
    • RAID使用時はハードウェアRAID(ライトバックキャッシュ対応)を強く推奨
    • 10000rpm以上のSASハードディスクやSSDの利用を推奨
  • 容量についてはクライアント台数やイメージ数等で変動しますのでお問い合わせください。
ネットワーク
  • サービス側NW  :特に不要
  • バックエンド側NW:1Gbps以上、4Gbps以上推奨

    ネットワークがボトルネックにならないよう十分な帯域をご用意ください。

プロトコル Windowsファイル共有(SMB3以上)
その他
  • Windowsファイル共有に対応するファイルサーバであればOSに制限はありません。
  • 統合ファイルストレージを利用する場合は専用の領域(LUN等)を設定することを推奨します。
PC教室利用状況表示システムサーバ
PC教室利用状況表示機能を使用する場合に必要となるサーバです。
CPU Intel Xeon プロセッサ 4コア以上
メモリ 8GB以上推奨
ストレージ 300GB以上
ネットワーク 1Gbpps以上
対応OS Windows Server 2016 Standard
Windows Server 2019 Standard
Windows Server 2022 Standard
その他
  • V-Bootサーバ(VBMサーバ),V-Bootサーバ(IOサーバ)にPC教室利用状況表示システムをインストールすることはできません。
    別サーバをご用意ください。
  • V-Bootサーバ(VBMサーバ)と定期的に通信を行うため、V-Bootサーバ(VBMサーバ)と正常に通信できる環境が必要です。
  • インターネット経由等でPC教室利用状況表示システムを利用するには、http/httpsでアクセスできるようネットワーク側の設定が必要です。
  • 仮想サーバとして構築実績のある仮想化ソフトウェアは以下の通りです。
    • Microsoft Hyper-V
    • VMware vSphere
リモートデスクトップコントローラサーバ
リモートデスクトップコントローラー機能を使用する場合に必要となるサーバです。
CPU Intel Xeon プロセッサ 4コア以上
メモリ 16GB以上推奨
ストレージ 30GB以上

本システムで使用するサイズです。別途、使用するOSごとの推奨容量を確保してください。

ネットワーク 1Gbps以上

参照接続方式の場合、サーバにてリモートデスクトップ通信のポート変換を行います。サーバ単体のネットワーク環境に限らず、システム全体がリモートデスクトップ通信の帯域を満たすことができるネットワーク環境が必要です。

対応OS Red Hat Enterprise Linux Server 7 / 8 / 9(64bit)
CentOS 7(64bit)
その他
  • 参照接続方式を利用する場合、サーバ1台当たり500接続を目安とします。同時接続数を増やす場合は本サーバの台数を増やすことを検討ください。
  • V-Bootサーバ(VBMサーバ)およびクライアント、設定によりPC教室利用状況表示システムサーバと通信を行うため、正常に通信できる環境が必要です。
  • インターネット経由等でリモートデスクトップコントローラーを利用するには、インターネット側から必要な通信を行えるようネットワーク側の設定が必要です。
  • 仮想サーバとして構築実績のある仮想化ソフトウェアは以下の通りです。
    • Microsoft Hyper-V
    • VMware vSphere
クライアント端末
V-Bootで管理する端末です。
CPU 利用するOS/アプリケーションの推奨スペック
メモリ 利用するOS/アプリケーションの推奨スペック

V-Bootシステムにて300MB程度使用します。

グラフィックス 利用するOS/アプリケーションの推奨スペック
ストレージ
  • 論理セクタサイズが512バイト(512nまたは512e対応)のストレージ
    • 論理セクタサイズが4kバイト(4kネイティブ)のストレージは利用不可
  • SSD推奨、HDD非推奨
  • 容量128GB以上、250GB以上を強く推奨

    配信するイメージ数・イメージサイズによって必要容量が変わります。詳細はお問い合わせください。

ネットワーク [有線] 内蔵またはUSB接続の1000BASE-T×1ポート必須、PXEブート対応推奨
[無線] 無線LANによるイメージ配信を利用する場合は802.11ac以上の対応を推奨
対応OS Windows 11 [ 21H2 / 22H2 / 23H2 ](64bit)
Windows 10 [ 21H2 / 22H2 ](64bit)
CentOS 7(64bit)
CentOS Stream 8 / 9(64bit)
Ubuntu 20.04 / 22.04(64bit)
その他
  • UEFI対応必須
  • セキュアブートに対応
    • CentOS7のイメージの場合はセキュアブートを無効化する必要があります。
    • Windows11とCentOS7のイメージをマルチブートすることはできません。
  • Microsoft Windows及びMicrosoft Officeのライセンス認証のため、KMS認証またはADBA認証の環境が必要です。
  • WakeOnLAN(WoL)やvProによる電源ON機能を利用する場合、端末側の対応と設定が必要です。
  • 端末は事前の動作検証が必要です。動作検証につきましては動作検証の案内をご確認の上お問い合わせください。

    動作検証済み機種については動作確認済み機種一覧を参照ください。

ネイティブクライアント端末
V-Bootのエージェントソフトウェアをインストールし、V-Bootの備える端末管理機能のみを利用する端末です。
CPU 利用するOS/アプリケーションの推奨スペック
メモリ 利用するOS/アプリケーションの推奨スペック

V-Bootシステムにて300MB程度使用します。

グラフィックス 利用するOS/アプリケーションの推奨スペック
ストレージ エージェントインストールに必要な容量:約1GB
ネットワーク V-Bootサーバ(VBMサーバ)と通信できる環境が必要
対応OS Windows 11 [ 21H2 / 22H2 / 23H2 ](64bit)
Windows 10 [ 21H2 / 22H2 ](64bit)
CentOS 7(64bit)
CentOS Stream 8 / 9(64bit)
Ubuntu 20.04 / 22.04(64bit)
macOS 12.x(Monterey) / 13.x(Ventura) / 14.x(Sonoma)

Apple シリコン搭載のMacコンピュータにも対応しています。

その他
  • ご利用するOSにより利用可能な機能が異なります。
  • WakeOnLAN(WoL)やvProによる電源ON機能を利用する場合、端末側の対応と設定が必要です。
その他環境
V-Bootをご利用いただくために用意いただく必要がある環境です。
Active Direcotry
  • Windowsイメージを利用する場合ユーザー認証および端末管理用に用意することを推奨
  • 一部機能はActiveDirectoryがない場合動作しません
LDAP Server
  • Linuxイメージを利用する場合ユーザ認証用に用意することを推奨
DHCP Server
  • PXEブートに対応したDHCPサーバ必須
    • V-Bootサーバ(VBMサーバ)をDHCPサーバとして利用することを推奨
    • V-Bootサーバ(VBMサーバ)以外のサーバをDHCPサーバとして利用する場合、PXEブート用のオプション(Option66,67)の設定が必要
ネットワーク
  • IPv4環境必須。なお、クライアントでのIPv6の利用は可能です。
  • 有線LAN必須
    • サーバ-クライアント間で100Mbps以上、1Gbps以上推奨
    • サーバ-クライアント間でマルチキャスト通信可能な環境を推奨
    • WoL利用時サーバ-クライアント間でディレクテッドブロードキャストの転送対応必須
  • 無線LANによるイメージ配信を行う場合、802.11n以上、802.11ac(Wave2)以上推奨

ネットワークの要件を満たさなくてもご利用可能ですが、性能の低下や機能制限等が発生する可能性があります。

バックアップシステム
  • ブロックレベルでバックアップを取得可能なシステム/ソフトウェアを推奨
    V-Bootサーバ(VBMサーバ)またはファイルサーバに保存されるイメージファイルはサイズが非常に大きいため、ファイルレベルのバックアップでは差分が多くなります。
UPS
  • マルチサーバ構成でUPSを利用する場合、起動順・終了順に注意
    起動順:NW機器 -> 共有ファイルサーバ -> V-Bootサーバ(VBMサーバ)(2台同時) -> V-Bootサーバ(IOサーバ)
    終了順:V-Bootサーバ(IOサーバ) -> V-Bootサーバ(VBMサーバ)(2台同時) -> 共有ファイルサーバ -> NW機器
  • システム全体のシャットダウンにかかる時間(10分程度)持つ容量